まちのかおり

終戦の日・平和への思い 桶川飛行学校平和祈念館へ

戦後75年 きょうは終戦の日。

先日、桶川市にオープンしたばかりの桶川飛行学校平和祈念館(同市川田谷)を訪れました。
旧熊谷陸軍飛行学校桶川分教場の建物を復元整備した施設です。
桶川分教場は1937(昭和12)年に開校。全国各地から集まった若者たちが寝食をともにしながら陸軍航空兵になるための操縦教育を受け、戦地へ赴きました。その中には12人の特攻隊員もいました。

驚いたのは戦後、桶川分教場の建物は2007年まで市営住宅として使用されていたこと。
戦中から平成まで激動の時代を経た建物群は、2016年には市文化財に指定され、関係者の皆さまにより不戦平和を伝える遺構として大切に守られてきました。

いまや人口の85%以上が戦後生まれです。
旧満州国のノモンハンに出征した私の祖父は生前よく
「(ソ連軍の兵士を)殺さなくてよかった」
「弾が当たらなくてよかった」
と語っていました。
自分が死ななくてよかったとは言っていなかったように記憶しています。
どんな理由を並べても、戦争とはおろかなものだという事を、祖父は教えてくれました。
今年はこのコロナ禍で戦没者追悼式などの規模も縮小傾向ですが、記憶の継承や追悼の機会は絶対に失われないようにしたいものです。